系譜
高さを揃えて並べ直すと、数字には出ない縁が見つかります。同じ設計者、同じ用途、同じ時代、同じ集まり。
図1
内藤多仲の塔
全6か所 横へ →高さを揃えると、同じ骨格が出てきます。裾が広がり、途中で締まり、展望台で一度太る。設計者が同じとは、こういうことです。内藤多仲は早稲田大学の教授で、生涯に60ほどの塔を設計し「塔博士」と呼ばれました。博多ポートタワーも、福岡市が「『塔博士』内藤多仲氏」の設計として紹介しています。
図2
電波を送るための塔
全6か所 横へ →そもそも展望台は副産物でした。頂部が細く尖るのは、そこにアンテナが載るからです。
図3
港に立つ塔
全8か所 横へ →海に向かって建てられた塔です。足元が広く、上で展望台が張り出す形が多いです。
図4
眺めるためだけに建った塔
全10か所 横へ →電波も港も関係なく、人を上げるためだけに建ちました。だから形が自由です。
図5
ビルの上にのぼる 1978 → 2019
全9か所 横へ →塔を建てずに、建物の上に展望台を置いたものです。左から古い順。上に行くほど床が高くなり、囲いが減っていきます。
図6
塔ではない展望台
全15か所 横へ →山、灯台、橋。人が高いところに立てるなら、それは展望台です。
図7
全日本タワー連盟に加盟している場所
全20か所 横へ →塔を運営する側の集まりが、1961年からあります。東京タワー・通天閣・名古屋テレビ塔の3基で「全日本タワー協議会」として始まり、2025年4月に「全日本タワー連盟」へ名を改めました。いま加盟しているのは20基です。その全部が、ここに入っています。加盟塔の一覧は連盟の公式サイトにある(2026年8月24日取得)。
図9
2度、景色が変わる塔
全11か所 横へ →のぼれる高さが2つ以上ある塔です。同じ塔の中で、2回ちがう景色になります。下の階では周りの建物と背くらべをしていて、上の階でそれを越します。全高ではなくのぼれる高さを主語にしている理由が、いちばんはっきり出るのがこの並びです。