| 種別 | |
|---|---|
| 展望台の地上高 | 100 m |
| 建造物の全高 | 131 m |
| 開業 | 1964年 |
| 料金 | 900円(2026年10月1日から1,000円) |
| 営業時間 | 10:00-21:00(最終入場20:30) |
| 最寄り | 京都駅 |
| 公式 | https://www.kyoto-tower.jp/ |
| 出典 | https://www.kyoto-tower.jp/fee/ |
京都タワーの展望室は地上一〇〇メートル。塔の全高は一三一メートル。この三一メートルの差は、塔が載っているビルの高さだ。地面から塔が生えているのではなく、ビルの屋上から生えている。当時の高さ制限が三一メートルだったことと、この形は無関係ではない。
公式はこう書いている。「タワーの土台は、地下3階・地上9階のビルの屋上に建っています。」高さは「地上131m」。
京都タワーが建った一九六四年、市街地の建物の高さは三一メートルに抑えられていた。大正八年の市街地建築物法が一〇〇尺と定めたものが、昭和二十五年の建築基準法にそのまま引き継がれていた。
ビルの部分は三一メートルに収め、その上に載る塔は建築物ではなく工作物として扱う ── そうやって高さ制限の外に出た、と複数の資料が同じ説明をしている。当時の建築確認の書類そのものには当たれていないので、ここでは「そう説明されている」と書いておく。
展望室は四階と五階の二層。公式が地上高を書いているのは「地上100メートル」の一つだけで、四階と五階でそれぞれ何メートルかは出していない。望遠鏡は五階にあって、無料で使える。
この塔は、ろうそくに例えられることが多い。だが公式はそう書いていない。
「白くほっそりとしたニデック京都タワーの優雅な姿は、灯台がモチーフ」であり、「かつての家々の瓦屋根を波に見立て、海のない京都の街並みを静かに照らし続けている」。
瓦屋根を波と見て、そこに灯台を立てる。海のない街に灯台を建てる理由としては、これ以上のものは思いつかない。
ろうそく説は観光の記事のほうによく出てくる。公式の言い分と読者の見立てが食い違っている塔で、ここは公式のほうを書いておく。
公式が塔について出している数字は、高さ一三一メートル、重さ約八〇〇トン、耐風速九〇メートル毎秒、塔体の中の階段が三五五段。
この塔には鉄骨が入っておらず、厚さ一二ミリから二二ミリの鋼板を溶接でつないだ円筒 ── モノコック構造 ── で立っている、という説明が広く出回っている。ただし公式サイトにその記述は見当たらない。ここは、確かめられていないこととして下に置いておく。
耐風速九〇メートル毎秒という数字だけは公式にある。台風の最大瞬間風速がおおむね五〇から六〇メートル毎秒であることを思うと、かなりの余裕を見ている。
建設は歓迎されなかった。国立国会図書館のレファレンス協同データベースは、当時をこうまとめている。「昭和39(1964)年2月のタワー建設新聞発表以来、文化人や団体等から反対の声が上がり、マスコミも巻き込んで大論争となった」
同じ記録が参考文献に挙げているのが『古都の破壊 京都タワー反対の論点』(京都を愛する会、一九六四年)。反対する側が、その年のうちに論点をまとめて本にしている。
誰が何を言ったのかまでは、公表資料から辿れなかった。反対の中身を知りたければ、その本を読むしかない。
六十年経って、この塔は京都駅前の待ち合わせ場所になっている。反対されたことも、いまの姿も、どちらもこの塔のことだ。
公式の記述はこうだ。「1964年12月25日にタワービルが全館竣工。その3日後である12月28日にタワー展望室が開業」
ビルが仕上がってから展望室が開くまで、三日。年内に開けることが決まっていたのだろうと思わせる詰め方をしている。
この年の十月には東京オリンピックがあり、十月一日には東海道新幹線が開業している。京都駅の正面に一〇〇メートルの展望室が付いたのは、その二か月半後だった。
いまの正式な呼び名は「ニデック京都タワー」。二〇二四年四月一日に、ニデックとのネーミングライツ契約で変わった。公式サイトも「2024年4月1日にニデック京都タワーに名称を変更いたしました」と書いている。
変わったのは塔だけだ。ニデックの発表は、京都タワーホテル・京都タワーホテルアネックス・京都タワービル・KYOTO TOWER SANDO を対象に含まないと明記している。公式サイトの足元にあるロゴも、いまだに「京都タワーホテル」と読める。
契約がいつまでなのかは、一次資料では確かめられなかった。
ここは、見出しを「ニデック京都タワー」に変えた。中部電力 MIRAI TOWER を現在の名で載せているのに、ここだけ旧名のままで、揃っていなかったからだ。旧名で通じることは変わらないので、本文では両方を使う。
行って見た記録ではなく、公式・自治体の案内に載っている記載を写したもの。
公式が名前を挙げているのは、清水寺の本堂と東寺の五重塔。公式のパンフレットには東西南北の目盛りが振られた全周のパノラマ写真が載っているが、地点名と方角の対応をこちらで読み取り切れなかったので、どちらがどの向きかはここには書かない。原本を見るのが早い。
| 遠くに見えるもの | 大阪。天気が良ければ。あべのハルカスがパノラマ図に入っている |
|---|---|
| 展望フロアの向き | 四階と五階の二層の展望室。三百六十度。屋外デッキの記載はない。望遠鏡は五階にあって、無料で使える |
出典 https://www.kyoto-tower.jp/img/common/pamphlet_jp.pdf(2026-08-23取得)
高さと地球の丸みだけで出した、見晴らしの上限。建物や山にさえぎられる分は入っていないし、天気も考えていない。「よく晴れて、何もさえぎるものが無ければ、ここまで」という数字だと思ってほしい。
| 富士山まで | 273 km この高さでは、地球の丸みに隠れて届かない(富士山は3776 m あるので、向こうからも219 km 先まで見えている計算になる) |
|---|
相手のてっぺんが地球の丸みの上に出るか、だけを見ている。間に建物や山があれば見えない。近いものから。右の数字は相手のてっぺんの高さ。
計算式 地平線までの距離 = 3.57 × √高さ(m) 地球を半径6371 kmの球とした幾何計算。大気の屈折はみていない(実際は約7%のびる)。
地面そのものの標高は持っていないので、海面から測ったものとして計算している。高台に建っている場所は、実際にはもう少し遠くまで届く。公式の発表ではなく、ここで計算した値。
この場所の緯度経度と、人が立てる高さから計算した。高いところでは地平線が下に見えるぶん、地上より少し遅く沈む。天気も、まわりの建物や山も入っていない。「晴れて、西がひらけていれば」の時刻。
一年でいちばん遅い日没は6月30日ごろの 19:17、いちばん早いのは12月6日ごろの 16:47。開いている時間は上の表で。
計算 太陽の位置は NOAA の一般式(誤差は一分ほど)。高さの補正は 眼高差 ≒ 1.76′×√高さ(m)。時刻は日本標準時、この頁を開いた日の日付で計算している。公式の発表ではなく、ここで計算した値。
都県では区切らない。この塔からの直線距離で並べてある。
同じ系譜に置いた塔。何でつながっているかが違うので、軸ごとに分けてある。
100mは、フジテレビ球体展望室 はちたまと横浜マリンタワーと中部電力 MIRAI TOWERと神戸市役所 展望ロビーと同じ高さ。登れる高さがわかっている五十六基のうち、第三十四位。
← → キーでも隣の塔へ動けます。