コラム
二代目は、いつ始まるか
13年空いた塔。新旧が並んだ塔。先に光を引き継いだ塔。

二代目の塔、と聞くと、古い塔を取り壊してから新しい塔を建てる順番を思い浮かべます。
通天閣、五稜郭タワー、江の島展望灯台。交代の記録をたどると、塔が姿を消す日、新しい塔にのぼれる日、灯台の光がともる日は、同じようには並びません。
塔のない13年
初代通天閣は1912年に建てられ、1943年に解体されました。現在の二代目が再建されたのは1956年です。間に13年の空白があります。通天閣・公式資料館
公式の記録は、地元からの復興の声、事務所の設置、出資が二代目の誕生につながったと伝えています。
初代から二代目へ、建物がすぐに引き継がれたわけではありません。塔が立っていない時間にも、もう一度立てようとする動きがありました。二代目という言葉の間に、13年が入っています。
新しい塔が開いてから、古い塔を解く
五稜郭タワーの初代は1964年に開業しました。新しい塔の開業日は2006年4月1日です。旧塔が解体されたのは、その後の2006年6月です。五稜郭タワー・タワーデータ
新しい展望台に客を迎えた時点で、古い塔もまだありました。ここでは、塔が二つ立っている時間を経て、今の一本になりました。
新塔の展望台は86mと90m、先端の避雷針は107mにあります。初代の公式な高さは60mですが、それを今の展望床から引いても、のぼれる高さの増えた量にはなりません。古い塔と今の塔では、まず何を測った数字なのかを確かめる必要があります。
人を迎える前に、光がともる
江の島では、新旧の展望灯台が並びました。江ノ電の記録によると、灯台の光を途切れさせずに引き継ぐためでした。江ノ電・二つの展望灯台の記録
新しい灯台が初めて点灯したのは、2002年の大晦日から2003年の元旦にかけての点灯式です。一方、観光客を迎える営業が始まったのは、2003年4月29日です。江ノ電・新展望灯台の開業
人がのぼり始める前に、海へ光を送る仕事が始まっていました。観光施設としての初日と、灯台としての初日は違います。
同じ「二代目」に、違う時間がある
| 塔 | 交代の順序 |
|---|---|
| 通天閣 | 1943年に初代を解体 → 1956年に二代目を再建 |
| 五稜郭タワー | 2006年4月に新塔開業 → 同年6月に旧塔を解体 |
| 江の島シーキャンドル | 2002年から2003年への年越しに新塔が初点灯 → 2003年4月に観光営業を開始 |
今の塔をのぼるとき、そこに以前の塔の形はなくても、交代の仕方をたどることはできます。何メートル高くなったかとは別に、塔が続くために必要だった時間があります。
出典
- 通天閣・公式資料館(2026-09-09取得)
- 五稜郭タワー・タワーデータ(2026-09-09取得)
- 江ノ電・二つの展望灯台の記録(2026-09-09取得)
- 江ノ電・新展望灯台の開業(2026-09-09取得)
2026-09-09