コラム
東京タワーとスカイツリーは、お互いが見えるか
8.2km。スカイツリーの350mの床に立つと、東京タワーのてっぺんが目の高さに来る。

東京タワーとスカイツリーは、直線で8.2km離れています。東京タワーから見てスカイツリーは北東、スカイツリーから見て東京タワーは南西。ここでは、公式の高さと地形の数字だけで、どちらの床からどちらが届くかを計算します。
8.2kmのあいだに、地形は無い
2つの塔の緯度経度から出した距離は8,221m。方位は東京タワーから見て46度(北東)、スカイツリーから見て226度(南西)です。足元の標高は東京タワーが20.6m、スカイツリーが0.8m(国土地理院の標高タイル)。
8.2kmでは、地球の丸みと大気の屈折で見かけの高さが4.6m下がります。数字としては小さく、床の高さの差の前ではほとんど効きません。国土地理院の標高タイルで両方の稜線を計算すると、この方位で目の高さより上に出る地形は65km先と100km先にしかありません。計算上、地形は2つの塔のあいだを邪魔しません。建物は入っていないので、「見える」とは書きません。
スカイツリーから、東京タワーを見おろす
天望回廊(450m)から東京タワーのてっぺん(333m)を見ると、目の高さより0.7度下です。トップデッキ(250m)なら1.3度下。どちらも、見おろす角度です。
天望デッキ(350m)からだと、東京タワーのてっぺんは目の高さより0.01度下。ほぼ水平です。スカイツリーの350mの床と、東京タワーの333mの先端は、足元の標高の差と地球の丸みを入れると、ちょうど同じ高さに並びます。
東京タワーから、スカイツリーを見上げる
トップデッキ(250m)からスカイツリーのてっぺん(634m)は2.5度上、天望回廊(450m)の床は1.2度上。メインデッキ(150m)からは、てっぺんが3.2度上、天望デッキ(350m)の床が1.2度上です。
150mから350mを見ても、250mから450mを見ても、同じ1.2度。どちらの組も、床の差が200mだからです。東京タワーの2つの床とスカイツリーの2つの床は、同じ間隔で積んであります。
同じ物差しに載せると、2本の塔は互いの床の高さを教え合っています。
出典
- 東京タワー・料金と展望台(2026-09-10取得)
- 東京スカイツリー・チケット(天望デッキ350m・天望回廊450m)(2026-09-10取得)
- 東京スカイツリー・仕様(634m)(2026-09-10取得)
- 国土地理院・標高タイル(足元の標高と稜線の計算)(2026-09-10取得)
- 国土地理院・計算式集(見かけの高さ)(2026-09-10取得)
2026-09-10